風信書道会は初代会長 細川泰翠が昭和20年(1945年)、太平洋戦争で荒廃した世の中で、書道を通して地域文化高揚に貢献しようと創設しました。
「風信」の名称は空海(弘法大師)のような立派な人に、また、書の巧みな人になろうと空海が最澄に宛てた手紙文の冒頭の文字「風信(風の便りの意)」を頂いて命名したものです。
風信書道会は「書芸すなわち人格なり」と「書道で社会に奉仕する」の二つを目標として活動、精進しています。毎月、競書誌『風信』を発行し、書の稽古の教材としています。
例年、5月の連休(3日~5日)は、「風信まつり」を開催して、超大作から幼児の作品まで展示し、役員、一般会員や学生による書の実演、チャリティーお茶席やチャリティー色紙即売会を行い、寄金を豊岡市へ美術館建設基金として寄付しています。1日約1,000人の観客を迎え、有意義に開催しております。
今日、文字を書く時代からパソコンやスマートフォン等で打つ時代となっていますが、私達は国の文字(漢字、かな、カタカナ)を毛筆で書くことで文字の本質を知り、また、毛筆で書くことで精神的なものを各人が悟るのであると確信して精進しています。毛筆で書いた文字、書こそが、その人その人の人間性や心情を表わすかけがえのないものです。
その良いところを皆で一緒に風信書道会で追求していこうではありませんか。
風信書道会館のギャラリーでは展示替えを行い、会長所蔵の日本や中国の書画を公開しています。公募展で優秀な成績を得られた会員の作品も展示しています。
本阿弥光悦や趙之謙(ちょうしけん)、金農(きんのう)の書状、呉昌碩(ごしょうせき)や伊秉綬(いへいじゅ)の肉筆、橋本関雪、竹内栖鳳の日本画、鉄斎の書画なども展示します。展示替えはお知らせをご参照下さい。
ご観賞にお越し下さる場合は、事前にご連絡いただければ幸いです。